Penguin日記

日々の思いや学びのつれづれ

いつか花が咲きますように!

「3月11日」は多くの人が忘れられない日。私は東北出身ではありませんが、この時期になると、「花は咲く」という曲が自然に心の中で流れます。

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東日本大震災から数年後、毎月2〜3回、仕事で福島県に通いました。「発災直後に福島県内で行われた支援活動」について聞き取り調査をするためでした。人道支援団体で復興支援の事務をしていた時のことです。「英語が活かせるから」と、たまたま就職した職場でした。

 

地震発災当時、福島県原発事故の影響で外部からの支援が遅れ、しばらく孤立状態でした。そのため、直後に県内でどのような支援が行われていたのか、当時はわからなかったのです。

 

福島の人たちは、本当に私をあたたかく迎え入れてくれました。辛い思いをしているはずなのに、快く当時の話を聞かせてくれました。実は私も神戸の震災の経験者。話を聴きながら一緒に涙ぐんでしまうこともありました。同じような経験を共有し、思いを分かち合えた気がしました。

 

でも、私がいちばん心を打たれたのはのは、

皆さんの、、、

 

困難に立ち向かい、我慢強く前に進もうとする姿!

 

でした。

その姿勢から、たくさんの勇気と元気をもらいました!そして、皆さんホントにあたたかい!

 

今も当時のことを思い出すたびに、「胸がぽかぽか」して心が癒やされるんです。私自身の個人的な悩みや辛い経験も聞いてもらい、「あなたも苦しかったんだね」と言ってもらえました。私も「我慢しなくていいんだ」「言ってもいいんだ」という安心感で涙が溢れ、胸があたたかくなったのです。

 

本来なら支援する立場の私が、逆に皆さんに助けられて心が救われました。

 

この仕事をしたのはたった半年。でも、これが私の人生のターニングポイントになりました。

そのあと事務職で転職もしましたが、「胸がぽかぽかする」感覚を、何年も忘れられませんでした。そして時を経て、今は事務ではなく支援の仕事をしています。当時の経験が、私の新しいチャレンジを後押ししてくれました(今の職場の愚痴は色々ありますけどね、、苦笑)。

 

心の回復には、本当に時間がかかります。でも、それでも、、、

 

みんなの心に、いつか花が咲きますように。

 

今もまだ辛い思いをしている人の心に届きますように。やさぐれている私の心にも、きっといつか花が咲きますように!

 

そう願いながら、今年もこの日を迎えます。